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ほんとうの会議 ネガティブ・ケイパビリティ実践法
¥1,078
【新刊】 著者:帚木 蓬生 出版社:講談社 発行年月日:2025年3月21日 初版 【出版社より】 討論なし。 批判なし。 結論なし。 「言いっ放し、聞きっ放し」の会議が、 なぜこれほど人生を豊かにするのか? 私たちが囚われている 「不毛な会議」観を 根底からひっくり返す! 人生を変える、新しい形のミーティング 本書の内容 ●「ネガティブ・ケイパビリティ」と「オープン・ダイアローグ」が、新しいミーティングの二大要素。 ●ネガティブ・ケイパビリティとは、「不確実さや神秘さ、疑いの中に、事実や理を早急に頼ることなく、居続けられる能力」。 ●オープン・ダイアローグの核心は、ポリフォニー(多声性)。 ●答えのない世界に身を置いて、対話し続けるうちに、思いもかけない世界が見えてくる。 ●評価を放棄することで、自由で自然な対話が生まれる。 ●ミーティングは、雑多な意見が披露され、種々の声が行き交うカーニバルのようであるべき。 ●「答えは質問の不幸である」。すぐに答えを求めることは可能性を閉ざす。 ●薬もカウンセリングも効果がなかったギャンブル症者が、自助グループのミーティングで回復。 ●ラカン、メルロ=ポンティ、カミュ、バタイユ、ミッテランらフランスの知性を輩出したパリのアパルトマンで、日夜繰り広げられた「終わりなき対話」。 《目次》 第一章 ギャンブル脳を回復させるミーティング 第二章 心の病いを治すオープン・ダイアローグ 第三章 悪を生む会議と人を成長させるミーティング 第四章 答えは質問の不幸である
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自分にやさしくする生き方
¥990
【新刊】 著者:伊藤絵美 出版社:筑摩書房 発行年月日:2025年3月6日 初版 【出版社より】 セルフケア「しなければ」と思っていませんか? セルフケアは「一人で頑張る」ものではありません。本書と一緒に、心の根っこにあるストレスに気づき、解消して、自分にやさしくする技術を身につけましょう。 こんな人におすすめ ・寝る前も勉強や仕事が気になってリラックスできない ・休むと自分を甘やかしているようで罪悪感がある ・人に迷惑をかけるのが怖くてSOSを出せない ・みんなはもっと頑張っているのに…と落ち込む ――― 【著者からのメッセージ(本書より)】 「自分にやさしくする」ことは、一種の「スキル」すなわち「技術」であると気軽に考えてもらいたいのです。スキルは練習によって身につけることができます。「自転車に乗れなければならない」と思っていたからといって自転車に乗れるようになるわけではありません。そんな思いがあってもなくても、自転車に乗る練習さえすれば、いつか必ず自転車に乗れるようになります。それと同様に、みなさんにも、価値観や信念といった深い思いはさておき、これから紹介するさまざまなワークを実践することで、「自分にやさしくする」スキルが身につき、気づいたら「自分にやさしくする」ことが習慣になっていた、という流れに乗っていただきたいと思います。 ―――
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らせんの日々 ― 作家、福祉に出会う
¥1,980
【新刊】 著者:安達茉莉子 出版社:ぼくみん出版会 発行年月日:2025年3月3日 初版 【出版社より】 「福祉に従事することは、多かれ少なかれ、“らせん”のようなものである」 数十年に渡り福祉の道に従事してきたひとりの職員が、福祉と「支援」について書き残した一文である。 障害者支援や高齢者福祉など多様な分野の事業所を運営する社会福祉法人、南山城学園。そこで著者が出会ったのは、この社会がより生きやすいものになっていくためのヒントに溢れた、“最先端”の風景だった。 素朴だが、やさしく、やわらかい空間。 丁寧かつ創意工夫に満ちた、細やかな支援。 データをとり、その分析によって得られたエビデンスに基づいた取り組み。 日々の実践をふりかえって研究し、言葉にすることを重視する活動。 答えのない、複雑な事柄について話し合うことができる空気。 利用者の生きがいに寄り添い、そのひとの人生に思いを巡らせることのできる想像力。 支援しつづけるために支え合う、職員どうしのフラットな関係性。 ーーそれらの根底に流れ、職員全体に浸透する「人を大事にする」という意識。 自分を取り巻く暮らしを少しずつ変えていくことで幸福へと近づいていく自らの軌跡を描いたベストセラー『私の生活改善運動 THIS IS MY LFE』。その著者・安達茉莉子が次に描くのは、誰もが人間らしく生きることができる世界を目指す「福祉」の現場。上から見れば、堂々めぐりのように見え、横から眺めれば後退しているようにも見える。でも、踏み出した一歩によって、わずかに、高みへと上がっている。そんな“らせん”のような日々を、福祉の現場ではたらく職員の語りを通して描いたエッセイ。
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パレスチナのちいさないとなみ
¥1,980
【新刊】 著者:高橋 美香:文・写真・皆川 万葉:文 出版社:かもがわ出版 発行年月日:2019年6月 初版 【出版社より】 パレスチナにはどんな仕事があるんだろう? お仕事だいたい40選 私たちの生活を支える毎日の仕事。紛争、封鎖、占領、抑圧という辛く悲しい現実のなかにも、パレスチナの人びとのいとなみを支える仕事があり、働く人びとには笑顔があります。 「仕事と尊厳」を考えるパレスチナの本。 【目次】 はじめに(高橋美香) パレスチナのお仕事(高橋美香) パレスチナ地域の人たちとの仕事(皆川万葉) ガリラヤのシンディアナ ナーブルス石けん工場 イドナ村女性組合 註 パレスチナの歴史 Q&A パレスチナの「仕事」と「背景」のこと おわりに(皆川万葉) 【著者紹介】 高橋 美香 写真家。広島県府中市生まれ。大学在学中より世界の国々を歩き、その地に生きる人びとの「いとなみ」をテーマに撮影を始め、作品を発表。 皆川 万葉 合同会社パレスチナ・オリーブ代表。1973年新潟生まれ。1998年よりパレスチナのオリーブオイル、オリーブ石けん、刺繍製品などをフェアトレードで輸入、全国に販売。毎年生産者を訪問し、生産者のことや人びとの暮らしなどを伝えている。
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ようこそ こどものけんりのほん
¥1,430
【新刊】 著者:えがしらみちこ / 子どもの権利・きもちプロジェクト 出版社:白泉社 発行年月日:2023年6月30日 初版 【出版社より】 今、注目を集める「子どもの権利」を、えがしらみちこさんのあたたかいイラストがやさしく紹介してくれます。 権利というと、一見難しいイメージがありますが、子どもたちと子どもに関わる大人を守る大切なもの。 子どもの権利のはじめの一歩を親子で学べる絵本です。 カバー裏には子どもの権利条約ポスターを印刷。
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週末フィンランド
¥1,650
【新刊】 著者: 岩田 リョウコ 出版社:大和書房 発行年月日:2020年2月25日 初版 【出版社より】 フィンランドを週末で! サウナ、ムーミン、森、オーロラ。「カワイイ」を堪能する超わかりやすいフィンランドイラストエッセイ 『マンガ サ道』 タナカカツキ氏絶賛! ! ! 「世界一幸せな国でととのったー! 」 森の中のサウナに入って、 オーロラを見たい! フィンランドは今、日本女性がもっとも注目する海外旅行先。 サウナ、森、雑貨、オーロラ、カフェ、そして何より治安がいい! 週末に有給1~2日をつけ、フィンランドの首都ヘルシンキへGO! ! 直行便なら9時間半で「日本からもっとも近いヨーロッパ」。 本書はフィンランド観光局公認の岩田リョウコによる、 初めてでも短期間でも二度目でも、 とにかくフィンランド旅行を思う存分楽しむための最新情報が満載の1冊です。 【本書が注目するフィンランド、ここがステキ! 】 ◎森と湖とサウナが教えてくれる素直な生き方と心と身体の癒し方 ◎フィンランドってどんな国 ムーミン、マリメッコだけじゃない ◎お母さんに優しい国世界No.1、フィンランド人は 「シャイでひかえめ、でもとっても温かいひとたち」 ◎フィンランド観光局さん「フィンランド人をひとことで言うと、善人」 ◎いつ行く?目的別おすすめの季節 春:春オーロラ、夏:ベリーときのこ、秋:秋オーロラ、冬:サンタ ◎必須の持ち物、あったら便利なものリスト ◎フィンランドはいらぬ心配をしなくていい 安心・安全・清潔 ◎1度目のフィンランド:はじめてのヘルシンキ ◎フィンエアーの機内は……マリメッコ一色! ◎いつも朝食を食べない人も思わず食べてしまうフィンランドの朝ごはん ◎ヘルシンキのお気に入りカフェの紹介 ◎歩いて回れる中心部の観光スポット/ヘルシンキ大聖堂/マーケット広場/アカデミア書店 ◎はじめてフィンランドで入ったローカルサウナ ◎せっかくなら行ってみたい名のあるレストラン ◎マリメッコのアウトレットへ行く ◎アラビアのアウトレットへ行く ◎森の中のサウナに入って、オーロラを見たい! ◎サンタもいるロヴァニエミへ行けばオーロラもみられるかも? ◎本物のサンタがいるサンタクロース村 ◎世界一おいしいドーナツ! ◎フィンランドが世界一幸せな国である理由がわかった! ◎自然の中で自分の心と身体の痛みを解放する方法 ◎オーロラの神様が微笑んだ!
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テヘランのすてきな女
¥1,980
著者:金井真紀 出版社:晶文社 発行年月日:2024年6月30日 初版 【出版社より】 謎めいた国・イランで、 女たちの人生を拾い集めた 女は髪を出してはいけない、肌を見せてはいけない。詩を愛するが、酒はない。謎めいたイスラム教国家に生きる女性たちに、文筆家・イラストレーターの金井真紀が会いに行く。公衆浴場、美容院、はては女子相撲部まで、男子禁制スポットにどかどか潜入! スカーフのかぶり方を監視する風紀警察、国と闘う弁護士、男のフリをしてサッカーをしていた人、移民の子どもに勉強を教える人、命がけの性的マイノリティetc…。ベストセラー『パリのすてきなおじさん』の著者が、テヘランに生きる女たちと、とことんおしゃべり。 世界はいつも想像の何倍も込み入っている。(本書より) きっとにんげんが好きになるインタビュー&スケッチ集。
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能力主義をケアでほぐす
¥1,870
著者:竹端寛 出版社:晶文社 発行年月日:2025年2月25日 初版 【出版社より】 能力主義のしがらみからいかに抜け出すか? ケアから考える 家族、学校、社会、制度、 そして資本主義。 長らく成果主義と自己責任論の呪縛に苦しんできた著者が、自らの子育て体験を経てケアに目覚めた。その過程で読んできた本、出会ってきた人々とのエピソードで語る、ケア中心社会への見取り図となる思索エッセイ。 能力は個人に備わったものではなく、他者との関係性のなかで立ち上がるもの。能力主義の軋轢に対しては、ケアの精神でときほぐす!
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高校生と考える 人生の進路相談
¥1,980
【新刊】 著者:磯野真穂、ウスビサコ、渡辺靖、トミヤマユキコ、尾崎真理子、里見龍樹、AKI INOMATA、神里達博、松浦壮、今井むつみ、都甲幸治、山本浩貴、藤野裕子、香川檀、海部陽介、松本卓也、川瀬慈、東畑開人 出版社:左右社 発行年月日:2024年3月29日 初版 【出版社より】 正解のない世界で、君たちはどう進むか? 心理学、人類学、言語学、精神医学、科学、物理学など あらゆる分野の第一人者である講師陣18名が伝える 今を生きる高校生への「人生のメッセージ」 「自分とは何か」「他者に寄り添うには」「どう生きていくか」......。 先の見えない時代を生きる高校生たちの悩みは広く、深い。 そんな彼らに向けて、人生を進むヒントとなる言葉を伝えた 大学教授18名の授業が収録された人気シリーズ最新刊! 子どもはもちろん、大人にとっても自分の道を見つめ直すきっかけになる一冊です。 「自分らしさに内容はありません。 いわば、何も入っていないバケツみたいなものです。」 磯野真穂(人類学者) 「無意識というのはただの悪者じゃなくて、 そのひとの根底でずっと響いている物語みたいなものです。」 東畑開人(臨床心理学者)
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「これくらいできないと困るのはきみだよ」?
¥2,255
【新刊】 編著者: 勅使川原 真衣 著者:野口 晃菜・竹端 寛・武田 緑・川上 康則 出版社:東洋館出版社 発行年月日:2024年12月17日 初版 【出版社より】 学校の内外から教師・子どもに向けられる能力主義を語りひらく 本書の概要 社会や労働にある一元的な能力主義や「傷つき」について、組織開発者として日々論じている勅使川原真衣さんが、教育・福祉の専門家・実践家と対談。学校をめぐる際限なき「望ましさ」の背景にどんな傷つきや焦りがあるのかを探り、一元的な能力主義をほぐしていくための糸口を考えました。 本書からわかること 環境や関係性を無視した能力観の果てに 社会では、日々さまざまな能力の必要性が訴えられていますが、それらは非常に移ろいやすいものです。労働の世界に目を向ければ、「新卒で必要な能力」が時代とともに移ろいますが、能力とは個人に宿るものではなく、その発揮は本来、環境との関係に左右されます。 そして、労働の世界とは切っても切りはなせない関係である教育の現場でも、「コミュニケーション能力」「非認知能力」「指導力」という表現に、こうした一元的な能力主義の片鱗を見つけることは難しくありません。 例えば、「これくらいできないと困るのはきみだよ」。言ったり、言われたりしたことのある人は多いでしょう。学校で相手や自分に「これくらいできないと困るのはきみだ」と言いたくなるときには、どのような社会で生きることが想定されているでしょうか。 「これくらい」が規定する社会は存在するのか 本書の編著者である勅使川原さんは、「能力とは個人に宿るものではなく、他者や環境との関係の中で発揮されるのではないか」と提案します。そして、一元的な能力主義を脱するためには、個人がすべての“能力”を身に付けて「強い個人」として生きることを目指すのではなく、強さと弱さ、とがりや特性を組み合わせて生きていくことを目指すほうが大切なのではないかとも考えます。 本書では、「これくらいできないと」に表現される焦りが、昨今の学校をめぐる状況への合理化として表れているのではないかと仮定し、どうすれば一元的な能力主義という“自縄自縛”をほぐしていけるのかを議論します。 「学校だけが変わったって意味はない」? 「学校がいくら個性を大切にしても、その先で生きていく社会が変わらなければ、結局困るのは子どもたちではないか?」――こうした不安も生じるかもしれません。しかしながら、不登校児童生徒が30万人を超える今、このまま進んでいったとして、学校は子どもたちにとって、そして先生にとって、どんな場所になりうるでしょうか。私たちは、なに「から」始めていけそうでしょうか。4つの語り合いを通して、学校にある大人や子どもの傷つき・葛藤をつぶさに見つめながら、糸口をいっしょに考えていくための1冊です。 対談1 声を聞かれるということ(野口晃菜) 対談2 学校でケアし、ケアされるということ(竹端 寛) 対談3 学校がそうせざるを得ない合理性を追って(武田 緑) 対談4 言っても癒えない?――学校という職場で(川上康則) こんなときにおすすめ ・自分や同僚、子どもに対して「これくらいできないと……」と言いたくなるとき ・子どもの個性やとがりを大切にしたいけど、それが子どものためになるのか不安なとき ・学校や教室の「○○力」や能力主義について考え直したくなったとき ・先生同士や子どもに向けられる一元的な能力主義について考え直したくなったとき
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ちくまQブックス AIにはない「思考力」の身につけ方
¥1,320
【新刊】 著者:今井 むつみ 出版社:筑摩書房 発行年月日:2024年11月5日 初版 【出版社より】 なぜ“ChatGPTにおまかせ”ではダメなのか? 私たちは今、文章を読みながら思考力を使っている。その時に頭の中で働くのは「推論の力」だ。この力は人間だけにありAIにはない。その違いと謎を解き明かす。 === 「思考力」というと、なんだか難しいことのように感じられるかもしれない。しかし、私たちは今この瞬間に文章を読みながら、思考力を駆使している。そしてその時に頭の中で働いているのは、「推論の力」だ。この力は人間だけにあり、AIにはないものだ。その違いと謎を解き明かしていく。 === 例えば「探偵マンガ」を読んでいるとき、みなさんは、 「黒幕は誰だれだろう?」 「犯人はやはり……」 と考えながらストーリーを追っているはずです。これも思考の働きのひとつです。 思考しながら、主人公と一緒に「問題を解決しよう(=犯人を見つけよう)」としているのです。 思考力というのはこのように、問題解決の力につながっていきます。問題解決の力をつけることができれば、社会がどんなに変わっても、未来がどうなるかわからなくても、なんとかその場で対応することができるようになるはずです。(……) では、思考力を使って問題解決ができる「名探偵」になるために、私たちは何を学べばいいのでしょうか。(……) 正解は、国語です。 「なぜ国語?」 確かにそう思う気持ちもわかります。 数学や英語のほうがなんとなく、問題解決の役に立ちそうですよね。でも、私たちは何を学ぶにも「ことば」を使います。「ことばの力」がなくては、数学の問題もうまく解くことはできません。(……) 本書は「思考力」、つまり「名探偵になるための推論力」を、「ことば」と一緒に考える本です。みなさんが、今この瞬間にも使っている「思考力」ですが、なんだかぼんやりしていて、捉とらえにくいものであるというのも事実です。その「思考力」を「ことば」というフィールドで考えてみようという試みです。 乳幼児がことばを覚えるしくみについて研究をしていると、「ことばがわかること」が、必ずしも当たり前でないということに気づかされます。子どもはことばのしくみを自分で発見し、ことばの意味も自分で発見します。これはみなさんも、意識せずに成し遂とげてきたことです。 いったいどんなふうに、そんなすごいことをしてきたのか。 まずは、みなさんが子ども時代に成し遂げた「母語の習得という偉業」を、思い出すことから始めてみましょう。(「はじめに」より)
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未来のきみを変える読書術 ——なぜ本を読むのか?
¥1,210
【新刊】 著者:苫野一徳 出版社:筑摩書房 発行年月日:2021年9月15日 初版 【出版社より】 なぜ大人は本を読めというのか? 頭と目を鍛えるための本の読み方を伝授しよう。問題の解決に力を発揮する最強の武器に自分がなる!
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ちくまQブックス 地べたから考える
¥1,320
著者:ブレイディみかこ 出版社:筑摩書房 発行年月日:2024年11月10日 初版 【出版社より】 日英の社会のひずみを現場で見て考えたエッセイ15選 日常にひそむ社会の問題を、自らのことばで表現し続けるブレイディみかこのエッセイ・アンソロジー。足を地に着けて世界を見る視線の強さを味わう15篇を精選。 今、あなたの足元にはどんな問いが立っている? 【「はじめに」より】 最近よく「問いを立てる力をつけよう」という言葉を耳にする。が、そもそも問いって立てるものなのだろうか。(……) 問いを持つということは、それについて自分で調べたくなり、知りたくなることだ。本気で探求したくなる問いは、誰かに言われて無理やり立てたものじゃない。むしろ、あなたがいま本当に関心を持っているもの、つまり、もうあなたの足元に立っている問いだろう。それは、「どうしてルックスのいい子だけがちやほやされるのだろう」かもしれないし、「わたしの親はこんなに必死で働いているのに、なぜわが家にはお金がないのだろう」かもしれない。 本気で前者の問いを探求し始めたら、「ルッキズム」という言葉があることを知ったり、世界各地で美の基準は異なることがわかって、偏見や人種問題について考え始めるかもしれない。後者のほうの問いはあなたを経済格差という言葉に導き、資本主義の問題点について考え始めるかもしれない。 このような問いと探求は、国語の試験や大学入試の小論文でいい点数を取ったり、大人を喜ばせたり、誰かを感心させたりするために必要なのではない。そうではなく、あなた自身がこれから生きていくために必要なのだ。(……) 生きるための問いは立てるものではなく、立ってくるものであり、すでに立っているもののことだ。 この本に収められたエッセイで、わたしはその時々に自分の足元に立っていた問いについて書いてきたつもりだ。 さて、あなたの足元にはどんな問いが立ってくる(あるいは、立っている)だろう。
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マイテーマの探し方 ——探究学習ってどうやるの?
¥1,210
【新刊】 著者:片岡則夫 出版社:筑摩書房 発行年月日:2021年11月18日 初版 【出版社より】 題材選びから資料探し、テーマ設定の落とし穴まで――三千名の中高生の実例から一番知りたい急所がわかる。自分の興味と問いを見つめる学びの大航海に出発しよう! はじめに 「マイテーマ」という宝物を探す旅にでよう 第1章 ミニ調べる学習―画用紙1枚で探究学習をはじめよう 第2章 マイテーマの探し方1 調べる学習の題材を見つけよう 第3章 調べる学習・研究論文の基礎―ピースを作って情報を集めよう 第4章 フィールドワーク・プロジェクトでリアルに学ぶ 第5章 マイテーマの探し方2 テーマ(問い)を設定して研究論文をデザインしよう 付録 仲間の学びを助けよう おわりに あなたはナニモノ?
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岐路の前にいる君たちに~鷲田清一 式辞集~
¥1,760
【新刊】 著者:鷲田清一 出版社:朝日出版社 発行年月日:2019年12月19日 初版 【出版社より】 未来はけっして明るくない。そんな気分が充満するなかで、 どうかこのことだけは心に留めておいてほしいという願いを込めています。 ——あとがきより 哲学者・鷲田清一が、大阪大学、京都市立芸術大学の入学・卒業式で、新しい世界に旅立つ若者へ贈った、8年分の人生哲学。 東日本大震災の2週間後、戸惑いのなかで話されたリーダーシップ論「… 請われれば一差し舞える人物になれ … 」も収録。 不安と希望が入り交じった若い人へ向けたメッセージはそのまま、私たち現代人が直面する仕事や人生の悩みに寄り添い、背中を押してくれます。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ・自分が何を知っていて何を知らないか、自分に何ができて何ができないか、 それを見通せていることが「教養」というものにほかなりません 2008年度 大阪大学卒業式 ・もしリーダーに推されたとき、いつでも「一差し舞える」よう、 日頃からきちんと用意をしておけ 2011年度 大阪大学卒業式・学位記授与式 ・同じ枠のなかでのゲームや競争に埋没していては、 ほんとうの科学革命につながるようなすばらしい研究は生まれない 2009 年度 大阪大学入学式 ・人をまとめ、平均化し、同じ方向を向かせようとする動きに、 最後まで抵抗するのが、芸術だ 2015 年度 京都市立芸術大学卒業式 ・問いはみなさんの内側にあるだけでなく、 掘り下げていけば社会のさまざまな困難にも接続していきます 2017年度 京都市立芸術大学入学式 ・困ったら、教えてもらう、手伝ってもらうということが、 あたりまえのようにできる空気こそ、社会にもっとも必要なものでもある 2016 年度 京都市立芸術大学入学式 ―――――――――――――――――――――――――――本書より抜粋――
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祖母姫、ロンドンへ行く!
¥1,760
【新刊】 著者:椹野 道流(ふしの みちる) 出版社:小学館 発行年月日:2023年4月20日 初版 【出版社より】 祖母と孫娘の笑って泣ける英国珍道中! 祖母が「一度でいいからロンドンに行きたい、お姫様のような旅をしたい」と告げたことから、一族総出で支援する5泊7日の豪華イギリス旅行が決定。 大英博物館、ハロッズ、オリエント急行、五つ星ホテルのおもてなし、そして憧れのアフタヌーン・ティー。初めてのふたり旅は、楽しいこともトラブルも山盛りで、毎日が刺激的だ。自己肯定感ストップ高の、頑固で優雅な祖母姫の名言続出!著者がまだ「コムスメ」だった頃の、「自己肯定感」にまつわる極上エッセイ!!
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みんなどうやって書いてるの? 10代からの文章レッスン
¥1,562
【新刊】 編著者:小沼 理 出版社:河出書房新社 発行年月日:2024年9月26日 初版 【出版社より】 自分らしい表現とは? 上手に伝えるコツ、正確な記述とは…「書く」ことの第一線に立つ15人が、その考えと方法、喜びや苦しみを綴る。これから筆をとる人も、書きあぐねている人にも。 自分に合った言葉を見つけるには? 上手に伝えるコツ、正確な記述、あるいは日々の体験を、 感じた瞬間のままに描写するにはどうすればいいか.....いま「書く」ことの第一線に立つ15人が、それぞれの考えと方法、喜びや苦しみを綴る。これから筆をとる人も、書きあぐねている人にも、その背を支えるアンソロジー集。 小沼 理 編著者 安達 茉莉子 著 荒川 洋治 著 石山 蓮華 著 頭木 弘樹 著 金原 瑞人 著 国崎 和也 著 古賀 及子 著 全 卓樹 著 武田 砂鉄 著
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GOAT[ゴート]
¥510
【新刊】 出版社:小学館 発行年月日:2024年11月 【出版社より】 「GOAT」第1号のラインナップ ○大特集「愛」── 【小説】西 加奈子 市川沙央 小川 哲 尾崎世界観 芦沢 央 麻布競馬場 島本理生 冲方 丁 葉真中 顕 パク・ソルメ 長塚圭史 嶋津 輝 チョン・ヨンス [訳]吉川凪 戸田真琴 【対談】Awich × 細谷 功 小池真理子 × 東出昌大 【エッセイ】チョン・セラン [訳]吉川凪 ワクサカソウヘイ 塩谷 舞 町田そのこ アフロ(MOROHA) 【短歌】朝吹真理子 × 小佐野 彈 × 高瀬隼子 × スケザネ × 野口あや子 【インタビュー】一穂ミチ 【座談会】朝宮運河 × 倉本さおり × 橋本輝幸 × 若林 踏 【哲学対話】永井玲衣 ×「GOAT」編集部 【 詩 】最果タヒ 井戸川射子 大崎清夏 水沢なお 小原 晩 青松 輝 【コラム】「私のGOAT本」 上白石萌音 けんご 斉藤壮馬 鳥飼 茜 夏川草介 三宅香帆 ○特集「手紙」── 【『GOAT』×monogatary.com 文学賞 受賞作発表】 [選考委員長:加藤シゲアキ]総応募数753点から、大賞受賞作を誌上にて発表! 【出せなかった手紙】彩瀬まる 佐原ひかり ○小説 安壇美緒 大木亜希子 八木詠美 乗代雄介 蝉谷めぐ実 野﨑まど ○写真 上村窓 ○エッセイ 金原ひとみ ○対談 藤ヶ谷太輔×川村元気 ○特集「読書バリアフリーをめぐる旅」── 稲泉連 滝口悠生 小説を、心の栄養に。 紙で刊行する新文芸誌「GOAT」は、「自分たちが心の底から読みたい、みんなに読んでほしい小説を集めた文芸誌を作りたい」という編集部の思いから誕生しました。誌名の由来は、紙を愛してやまない《ヤギ》と、《Greatest Of All Time(=史上最高の)》の頭文字から。「かつてない紙の文芸誌を作りたい」という気持ちを込めています。エンタメや純文学といった線引きは一切なしで、もっと小説をカジュアルに。心の栄養になるような、ただ純粋に「面白い!」と思ってもらえるような小説をお届けしていきます。また、新たな読者と出会うためのアクセシブルな試み(読書バリアフリー)や、小説界にとどまらないクリエイターの発掘にも積極的にGo at(=取り組む)していきます。一緒に、小説の新たな可能性を探っていただけたら幸いです。
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時給はいつも最低賃金、 これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。
¥1,265
著者:和田 靜香 取材協力:小川 淳也 出版社:朝日新聞出版 発行年月日:2024年10月7日 初版 【出版社より】 息が詰まるほど苦しい生活が続くのは「私のせい」? まったくの政治シロウトで50代のフリーランスライターが、映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』の国会議員・小川淳也さんに政治の疑問と怒りについて直接問答した365日。話題の一冊にあらたな対談「私たちは敵対してしまった」を加筆して文庫化。誰もが政治参加できると実感できる必読の書!
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中学生から知りたいパレスチナのこと
¥1,980
著者:岡真理、小山哲、藤原辰史 出版社:ミシマ社 発行年月日:2024年7月26日 初版 【出版社より】 この本から、始まる 新しい世界史=「生きるための世界史」 あらゆる人が戦争と自分を結びつけ、歴史に出会い直すために。 アラブ、ポーランド、ドイツを専門とする三人の対話から はじめて浮かび上がる「パレスチナ問題」。 世界史は書き直されなければならない。 *** 岡「今、必要としているのは、近代500年の歴史を通して形成された『歴史の地脈』によって、この現代世界を理解するための『グローバル・ヒストリー』です」 小山「西洋史研究者の自分はなぜ、ヨーロッパの問題であるパレスチナの問題を、研究領域の外にあるかのように感じてしまっていたのか」 藤原「力を振るってきた側ではなく、力を振るわれてきた側の目線から書かれた世界史が存在しなかったことが、強国の横暴を拡大させたひとつの要因であるならば、現状に対する人文学者の責任もとても重いのです」 ***
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編むことは力
¥2,970
著者:ロレッタ・ナポリオーニ 訳:佐久間裕美子 出版社:岩波書店 発行年月日:2024年12月5日 初版 【出版社より】 編み物は、フェミニズムや社会運動を支えるツールでもあった。フランス革命時のトリコテウス、アメリカ革命時のスピニング・ビーズ、大戦時のニッティング・スパイ、トランプ政権時のプッシーハット・プロジェクト……。個人と政治、愛と経済を結びつけ、社会を幾度となく編み直してきたパワーの歴史をたどるエッセイ。
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ガザとは何か パレスチナを知るための緊急講義
¥1,540
著者:岡 真理 出版社:大和書房 発行年月日:2023年12月22日 初版 【出版社より】 緊急出版!ガザを知るための「まず、ここから」の一冊。 2023年10月7日、ハマース主導の越境奇襲攻撃に端を発し、 イスラエルによるガザ地区への攻撃が激化しました。 長年パレスチナ問題に取り組んできた、 パレスチナ問題と現代アラブ文学を専門とする著者が、 平易な語り口、そして強靭な言葉の力によって さまざまな疑問、その本質を明らかにします。 今起きていることは何か? パレスチナ問題の根本は何なのか? イスラエルはどのようにして作られた国? シオニズムとは? ガザは、どんな地域か? ハマースとは、どのような組織なのか? いま、私たちができることは何なのか? 今を知るための最良の案内でありながら、 「これから私たちが何を学び、何をすべきか」 その足掛かりともなる、 いま、まず手に取りたい一冊です。
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旅のち、チャイ
¥1,815
【新刊】 著者:吉池浩美 出版社:婦人之友社 発行年月日:2024年12月10日 初版 【出版社より】 チャイと焼き菓子のレシピ&旅ノート 長野の人気チャイ店「mimiLotus(ミミロータス)」店主・吉池浩美さんの初の著書! 紅茶とスパイス、牛乳を煮出し、たっぷりの砂糖を加えるインド式ミルクティー「チャイ」。今では世界中で親しまれています。 ネパールやインドに行き、現地の人にチャイをふるまう旅をして、そこからたくさんのアレンジチャイを生み出してきた吉池さん。ミミロータスとっておきのチャイや焼き菓子のレシピを、旅のエッセイと共にお届けします。 旅気分を味わったり、チャイやお菓子を作ったり、お気に入りのチャイを見つけてみたり――多彩な楽しみ方ができる一冊です。
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わたしたちの世界を変える方法
¥1,793
著者:中村 眞大 出版社:河出書房新社 発行年月日:2024年11月20日 初版 【出版社より】 身近で体験した疑問や不条理を、どのようにして政治的な問いに変え、どのようにして具体的なアクションを起こせるのだろう? 先輩たちの活動から学ぶ新しい政治活動の手引書。 「それ、おかしくない?」と思ったら……。 社会を変えるため、声をあげることをもっと当たり前にしたい! 平均年齢19歳(執筆時)の著者たちが伝えたいことを知る。 「環境・平和・民主主義・ジェンダー・グローバル化・人権・校則・若者の貧困と孤独」 さまざまな社会課題に取り組む若手アクティビスト22人による、 同世代や次世代のための、今までにまったくなかった新しい本。 声を上げるのに年齢も性別も国籍も関係ない! まずは小さな一歩から、社会運動を始めよう!